Today's Komori今日の小森嗣彦

TOP50北浦戦

TOP50北浦戦
梅雨入りが早まり、予選の2日間、嵐の中でのトーナメントになってしまいました。私は本当、嵐の試合が苦手です。この時期の北浦では2勝していますが、それは梅雨入り前でした。しかし苦手な嵐もこの水系だけはさほど苦にしてなかったのですが、嵐になり、釣りがイージーでハイウエイトになると得意なスタイルはいまいちになります。年に何度もない大嵐の時になぜ、よく試合日が重なるのか、これも流れなのかも知れませんね。
今回はプリプラから直前まであまり釣りをしていません。とにかく当日にアジャストさせる能力を求めてみました。最近は計算してとれる魚も同じ水域でのトーナメントが多く、たくさんの選手がそれを見つけていっているためバッティングが激しく、次のステップへ自分なりに変化を求めたゲームを考えてみました。
初日はスタート順が悪く、メインのサンドバーエリアには既に4艇がいたため入れず、気になるところを潰しながら回りました。その中で前日に見つけた北浦上流のオダで小さいキーパーが連発、この時点で色々なことがわかってきました。
下流域への移動を決めてから、違うオダでキロアップをキャッチしリミットメイク。この魚がきっかけで他のエリアに時間をかけすぎてしまいました。
その後は下流域から霞ヶ浦本湖までをランガン中に明らかな入れ換えサイズをミス。これが勝負の分かれ目になりました。最低800gはアップし損ないました。その後はリーズ前のフィーディングで小さいキーパーを入れ換えましたが、32位と大きく出遅れてしまいました。風は南東から東、北東にかわり、翌日もその予報。もうやれるエリアも絞られました。
2日目も同じコースを回りましたが、12:30までノーバイト。その後は初日同様に中、下流域の浅いリーズ前のフィーディングに狙いを絞りきり、人の少ない風下をキーにここから6バイト4本キャッチで少し順位をアップさせることができました。使ったルアーはすべてモコリークローの3.5gテキサスリグ。初日はカットテールのノンソルカラーとパワーホグ3インチで全ての魚をとったので、この展開の切り換えは今回の試合のテーマ「アジャスト」ができたということです。悪い中でも繋がるものがありました。帰着時はとんでもない激荒れになっていました。
3日目は前日までの大雨で大増水、しかも風が収まりました。迷わず前日まで触れなかった葦を撃ちに…次にデータ上増水に強いスポットを…しかしバスは増水したからカバー奥という動きではなかったようで、前日同様にリーズ前のフィーディング個体が多く変わっていませんでした。まずは北利根でモコリークローテキサスリグを使いキロアップ2連発、続いてDeep-X100でチョコレート護岸を流し800g、霞ヶ浦本湖の護岸と葦でキロアップを2本、再びテキサスリグで、そこから北浦にもどり釜谷でネコリグを使い800アップ…
しかし…こんな話はしたくないですが全て外れてました。明らかなミスをした意識があったのはフッキングが遅れた一匹だけで、他は理由はわかりません。ただついてないだけなのか。
同じミスを二回しないのがプロフェッショナルだといつも口にしている私ですが、全くをもってプロフェッショナル失格です。しかし全て違うロケーション、タックルに違うフッキング方法、最後はネコリグでジャンプもランも耐えたあとと、もうただ訳が分かりませんね。もしかしたら既存のフックが自分にはあってないのかもしれません。これは後々考えなきゃです。とにかく良いことがあれば悪いこともあるのが運ですが、前厄ここで発揮か?と思うくらい外れました。今までもこんな経験を積み重ねて考えてきたタックルは問題はありません。今まではとれてましたから。また、ラインもブレイクしていません。ただのフックアウトです。
この時点で12:40。帰着まであと10分。魚は0。さすがに心が折れました。バレた魚に悔しがらないと決めていましたが一気に悔しさが爆発しました。そして諦めて超適当にしたキャストに25cmジャストのキーパーがヒット。もうネットを出す気力もなく抜いてしまいました。
そこから再び集中してまた同サイズキーパー、その2分後また同サイズキーパー。何だここは入れ食いか?と思いましたがもう12:52。帰着に向かわなければの時間でした。ラストキャストをしてバイトがないのでエレキを上げてルアーを回収しようとしたら、ラインが沖に走りだし、強いフッキングを入れて5秒くらい手応えのあるファイトが……それもジャンプ一発もないままバレました。
こんな順位の時にもったいないからトップウエイトをだすなってことでしょうか?タラレバの話はあまり書かないし話さない人もいますので、誰もが色んなドラマがトーナメント中にあったとは思います。もっとひどい目にあった方もいるかもしれませんが、私の今までのトーナメントで最も醜態をさらした1日でした。そんな下手くそ自慢をしてしまいましたが、原因があるのならば見つけて対策をしなければなりません。しかし残念でなりません。
この水系はよくミスで泣きます。マッディーウォーターなので食うのが下手かもしれません。ミスで泣くのは移動に時間がかかるような広いエリアにバスは薄いので取り返しがつかなくなるからです。全部とっていたらどうとか、そういう事は思いません。今回の結果は26位。それが今の自分です。満足などいくわけがありませんが、展開の中で少しだけ手応えと確信を感じたことがあります。次戦と次々戦はスモールマウス戦ですので、実証できるかわかりませをんが、今後の試合をぜひ期待していてください。
今回のトーナメントもたくさんの応援ありがとうございました。またよろしくお願いいたします。

2014/6/9