小森ノート

TOP50第4戦5位

第4戦の舞台は桧原湖

シリーズ第4戦で年間優勝=アングラーオブザイヤー(A.O.Y.)の行方はほぼ決まる。昨年はこの大事な一戦で青木選手に逆転を許したことが年間の勝負ポイントだったと後悔している。同じ轍は踏まない。これはプロフェッショナルの道に生きる者として必ず心しておきたい言葉だと私は常に思っている。優勝に限りなく近い成績を残し、最終戦へA.O.Y.への望みをつなげる。外せないのはどの試合も同じだが、ホームレイクの桧原湖ということもあり、今年一番プラクティスから気合が入った。

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近年まれに見るタフコンディション

夏のガイド期間から桧原湖の異変を感じていた。今年は難しい。数でいえば例年の1/3ほどの釣果だ。年々釣れる魚が大きくなっているので、いずれは釣るのが難しくなるだろうとは思っていたが、今年はそれとは違うところに難しい理由があるように思えた。昨年までの桧原湖と違うところ、それはワカサギが多いことにあった。このことが釣りを難しくしている要因だと私は直感的に思った。桧原湖のメインベイトであるワカサギは例年なら夏場は3サイズに分けらる。一つは2年魚と思われる10㎝前後の大きいワカサギ、もう一つはおそらく放流魚なのか5㎝前後の標準サイズ。そしてもう一つは自然孵化?と思われる3㎝以下のベビーサイズ。しかし今年はバスが吐き出すワカサギは3㎝前後のものと10㎝前後のものだった。私はエサ不足で今年生まれたワカサギの発育が遅くなっているのだと考えた。ベイトサイズが小さいことでバスが超微波動以外では見切ってしまうのだと。またベイトが多いためバスは巨大な群れを形成している。その証拠に釣れるスポットでは魚探にバスと思われる映像が無数に映るのだった。

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ラージマウスバス

また今年の桧原湖は夏前から減水が進んでいた。そのためローカルのJB桧原湖シリーズでもラージが持ち込まれる率が下がっていた。いなくなったわけではなく、夏場は少し水深のあるウイードに写真のようなグッドサイズがいたのだが、ベースのスモールを揃えきれない可能性がある状況ではラージ戦略は危険度が高すぎる。本戦中は2日目に少し狙ったが20cmくらいのものが一匹のみで終わってしまった。

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超微波動の戦略

ベイトサイズが小さいことで超微波動の釣りを心がけた。そのひとつはスモールラバージグ。夏場は浅めのレンジに多くのバスがいたので、これがメインでよく釣れた。飛距離とカウントダウンを早くするため、ゲーリーのグラブは必着だった。それから季節が進行するにしたがって水深の深いところを攻めるためにダウンショットを使った。しかし例年までのような普通のシェイクでは食わず、プラクティス中に悪戦苦闘、試行に試行を重ねて編み出した技、超微波動ソフトシェイクというアクションでかなり口を使わすことができるようになった。ワームはガルプやベイトサイズに合わせたもの。それから定番のフットボールジグ、シャローのバスにはこれも微波動系の三原虫。気分転換に全てのレンジでイモグラブ。フィーディング狙いには昔から桧原湖で愛用しているメガバスのUS PRO SPEC.Z-CRANK Xを用意しておいた。これが今回の試合の全てのルアーだ。

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その超微波動ソフトシェイクというアクションはFantasista STUDIOUSにあるFSNS-67SULS MGS RecaptureV3というロッドだからこそできる技だった。このロッドは2012年、タイトル奪回に向けて桧原湖戦攻略に開発したロッドで、わずかなウイードにノーシンカーをもスタックさせるほどのソフトティップ&ソフトベリーを備えている。もう販売はされていないと思うが、桧原湖に行かれる方にはお店などで見つけたらぜひ手に入れて使ってみてもらいたいと思う。
今回は湖のコンディションからしっかりリミットを作っていければ何とかなる試合だと思っていた。正直釣れる場所が限られ、釣り勝つことができる選手が上位に来る展開を予想していた。この技は圧倒的にそれができた。このトーナメント中、私は軽く40本は釣り上げている。今は難しくなっているが桧原湖にはたくさんバスはいるのだ。

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ストラテジックフィネス2+LB実戦投入

G7ストラテジックフィネス2+LBは今回はじめての実戦投入。これだけ難しい状況なのでラインは細いに超したことがないが、やり取りに時間がかかりすぎるのも、ラインブレイクの可能性があるのもあまりよろしくない。いまさら細かい説明はしないが、2+LBの初実戦は思ったとおりの強度で満足のいくものだった。

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リールも新機種投入

Revo MGX STUDIOUSチューンも今回の試合で初の実戦投入。ドラグやラインといったものは正直テスト釣行では80%くらいしか結論を出せない。私はトーナメントが主戦場。試合中の精神状態で、ギリギリの局面でパフォーマンスを発揮してこそOKが出せる。ドラグノブの色が決まっていないくらいで性能は完璧とも言える仕上がりだ。Revo STUDIOUSもそうだったが、最後にひとつ自分の手を加えてチューニングしている。それはドラグクリッカー。ないと嫌だという人がほとんどだが、僅かながらドラグの抵抗になるし、釣れたことが他の選手にばれるし、私は外してしまう。

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トーナメントの展開

直前プラでも超微波動ソフトシェイクはやはり思うように釣れた。水温も8月中とほとんど変わっていなかった。プリプラクティスからの状況を踏まえ、どのエリアに何人の選手が集まるのか、どのようになるのか何度も頭の中でシミュレーションして作戦をたてた。その結果、グッドサイズが混ざり、数がある程度とれ、エリアも広く入る選手もさほど多くないと読んだ京ヶ森のフラットを第一ポイントに考えた。
しかし直前プラ後半に低気圧が通過したことで、初日は冷たい西風が吹き急激に季節が進行していった。そのため京ヶ森のフラットはターンオーバーが進み不発だった。ターンを考慮しボディーウォーターへ意識を向ける。次に入った月島北の張り出したフラットではグッドサイズを連発できたが、朝一に京ヶ森で時間を使ってしまったことで焦りが生まれ、このあとはウエイトよりもリミットを優先させて移動、順位を落とすこととなった。
2日目はその辺りを修正し、月島北の張り出したフラットと馬の首のフラットで数を釣りウエイトアップ。トータルウエイト制なので細かい順位は直ぐに捲れ、予選を4位で通過ですることとなった。

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3日目の決勝も同じように数は釣れる展開だった。しかしこの日はサイズに恵まれなかった。ウエイトは3150gどまり。順位を上げることはできず、結局5位でフィニッシュとなった。2勝しているがスモールボートでの大会が多かったのでトレーラーウエイインは今年初。桧原湖でのトレーラーウエイインもちろん気分はいい。

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試合を終えて

桧原湖では2008年に優勝をしているが、シングルはあるのだがお立ち台は実は2回目と少ない。私は1998年にJB桧原湖シリーズの前身、JB東北シリーズを制してこのトップカテゴリーに昇格した。桧原湖をホームグランドにしてトップカテゴリーを戦う選手は他にも数名いる。また背中を見て追いかけてくる若いプロもいる。長年ガイドも行っているので応援してくれる方も多い。桧原湖で表彰台に立つことはとても意味がある。

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上位とのポイント差は詰めることができなかったが、昨年落とした大切なターニングポイントの試合だっただけに、この試合を落とさず次に繋げたことは大きい。最終戦で奇跡の逆転A.O.Y.まだまだ諦めてはいない。勝負ってのは終わるまで絶対にわからない。可能性がある限り。

今回もたくさんの応援ありがとうございました。最終戦、絶対に諦めません。4回目のA.O.Y.全力で獲りに行きますので、いっそうの応援よろしくお願いいたします。

 

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