二年連続のワールドチャンピオンとしてスタートした今シーズンはもちろんV3という前人未到を目標に掲げ、高いモチベーションでした。開幕準備にとりかかっていた3月、身近で起きた東日本大震災という未曾有の大災害…。人として、バスプロとして考えさせられることも本当に多く、シーズン開幕に向けて更にモチベーションが高まりました。
しかし初戦、早明浦ダム初日。6位という好位置につけたことで高まり過ぎた緊張感の糸が安心感で切れてしまったのです。そこからは不運も重なり悪循環の試合展開ばかり。新しいことにもチャレンジしていきましたが、さらにリズムは狂っていきました。修正すべきか、プレイスタイルを変えるべきか、迷いがとれないままシリーズは終了してしまいました。結果は総合32位。シード選手の下にまわり、来期は49という過去最大ゼッケンで戦うことになります。大富豪的な転落でいうなら1位以外もう何位でもいいという気持ちは強いですが、一つづつランキングを積み重ねることはやはり大切なことですね。それは早明浦の二日目になくした気持ちでした。
しかし、それに気づいた以上、悪いままでは終われません。シーズン中には修正できませんでしたが、背水の陣で臨んだバサーオールスタークラッシック。もう一度今シーズン開幕のつもりで戦いました。もちろん勝ちたかったです。チャンスがあっただけに悔しさは残ります。しかし実際には一匹一匹のキーパーを積み重ねる気持ち、順位を一つでも上げたいという気持ち、自分のバスフィッシングというものにかけた気持ち、得意なテクニック、新しい技、そんなものをひっくるめたトーナメントを楽しむ気持ち、それらを再確認しながら戦いました。順位よりもそれがしっかりできたことがこの試合の成果でした。自分の手帳に記された今年一年さまよった道は確実に来季の糧になったと思います。自分には無縁なものだと去年まで思っていましたがミスやアンラッキー、スランプはきっと誰にでも必ず訪れるものでしょう。しかしそこから如何に這い上がるか。それも強さの一つだと思います。来シーズンはもう一度チャレンジャーとして戦えます。ここから3度目のシリーズ制覇までの道のり、しっかりと見届けて下さい。
最後になりますが、今シーズン応援してくれた、たくさんの皆様、ロケ地でお世話になった皆様、本当にありがとうございました。来年もぜひ応援よろしくお願いします。
小森嗣彦
東日本大震災でお亡くなりになられた方々に心からお悔やみ申し上げます。また被災地の一刻も早い復興をお祈りいたします。2012年が平和な年になりますように…
2011/12/31