Today's Komori今日の小森嗣彦

第4戦を振り返って

98年にスタートしたJB東北シリーズ。(今のJBイースタン桧原湖)、その開幕イヤーに運良く年間チャンピオンになることができ、私はトップカテゴリーに昇格することになりました。あれから10年、桧原湖ではガイドもやっていますし、まさにホームレイクです。安定して釣果を出すのは当たり前、しかし、今まで勝てそうになったことや単日上位は幾度となくありましたが、優勝はおろかトップカテゴリーではお立ち台すらありませんでした。今年はとてもノれている、練習も誰よりもできたし、試合を組み立てる材料もそろっていました。集中できる環境も負けたくない理由もはっきりしていてなんとか面白い試合ができそうと感じていました。
試合展開はもちろん、そんなに思うように行きませんでしたが・・・
まずは初日の雨。雨が降るとレンジが変わる桧原湖のスモール。少し不安に思えましたが、雨がいい方に働き、8時半には2キロ超え、さらにすぐにキッカーが混ざってくれました。2ポンドラインで仕留めたキロスモールに半ば今回の流れを感じました。キッカーがなくても最終的には2300はマークしていたのでトップは変わりませんでしたが、ウエスト差は余裕を生んでくれました。
二日目はプレス同船でした。西の爆風でたまに雨が混じる寒い天気でした。朝からミス連発。バイトが浅くネット際で外れたりラインブレイクまでしてしまいました。9時過ぎまで250一本。しかし、その後ラッシュになり10時半には2キロ超えしていました。初日も二日目も早い段階で思うような展開になり、昼前からは翌日のプラクティスに当てることができました。
土曜日の夜は実は緊張してほとんど眠れませんでした。久しぶりの感覚です。
そして最終日も守りに行ったのですが大苦戦。朝から三時間ノーバイト。集中力を保つのが精一杯でした。またも10時半からラッシュになり三匹の入れ替えも成功、時間があればあと二本替えたかったのですが、そのままウエインになりました。結果待ちはなにげにヒヤヒヤでした。
今回も武器になったのは、最強のトーナメントロッドSTUDIOUS FSS-60ULS。ショートバイトに対応したショートレングスロッドは高感度でシャープな力強いフッキングが可能になる。野尻湖戦略と全く同じです。冬の亀山で培ったテクニックと経験が生み出したまさに私の右腕です。
遅くなってしまいましたがホームレイク桧原湖での優勝は私にとってに本当の意味での一勝です。思い起こせば98年、JB東北シリーズ最終戦を前に暫定一位になり、1ヶ月間の長期プラクティスをした、あのときから私のトーナメントスタイルは1にも2にもプラクティスでした。相手は魚ですが、努力は裏切らない。自信をもって次の試合に向かえます。
これで年間も3位まで浮上しました。最終戦も頑張って最後に約束のタイトルをきっと穫りますので、また応援よろしくお願いします。

2008/9/29