Today's Komori今日の小森嗣彦

最終戦を振り返って

ここ何年か苦戦している川でのトーナメント。旧吉野川もそうでしたが、プリプラ、直前プラとも実によく釣れているのですが試合になるとなぜかリズムというかタイミングが合わなくなってしまいます。遠賀川ではショアラインをハードベイトで戦っていた頃はシングルを外したことはなかったのですが、さすがにそんな手の内もバレバレ。ライトリグを手にしてからこの現象が続いています。問題がどこにあるのか見極めるというのが今回の試合のポイントでもありました。
初日は狙っていたスポットですぐにキーパーとキロオーバーが穫れ余裕な展開かと思いました。しかしプラで良かったピンをランガンしようなどと動き回っているうちに、入れるピンスポットがなくなり、仕方なく移動をあきらめて向かった上流のスローエリアのキーパー場でもピンに入れず完全にリズムを失い終了してしまいました。
メインに狙っていたピンスポットというのは中流域の深めのハードボトム。ガキガキのロックエリアではなく、ハミングバードがなければ絶対に見つからないであろう、小砂利でできたの高さのない船二艇分以内のスポットです。ハミングバードとローランスGPSがあってこそたてられた戦略でした。ルアーはロボFXという古いワームのダウンショットとワッキークローラー、プロセンコー1/16ozカットテールのネコ1/32ozです。ロボワームをチョイスした理由は流れがあるところで絶大な実績があることと、今の遠賀川のメインベイトがカマツカで、このワームのゼブラカラーがマッチしていたからです。カットテールも普段使わないスモークに紫ラメというカラーを使いました。プロセンコーは新色のツートンです。このパターンが正しかったことは2日目以降証明できました。
2日目からはスポットを三カ所以内に絞って、じっくり、丁寧に釣っていきました。言葉にすれば簡単ですが一時間に一回のバイトは苦痛でした。しかし2日目は8本のキーパーをキャッチし13位、最終日はずっと気になっていたシャローカバーを得意のゲーリーベビークローテキサスで攻めて1800のが入り2位で締めくくれました。2日目と最終日にキロアップが一本ずつすっぽ抜けてしまったのが悔しかったです。
最終戦は足切りのポイントが足りない選手はいわゆる勝負掛けですし、年間の順位確定のためにみんな必死です。二年前はここ遠賀川で、昨年は生野銀山湖でぶっ飛んでしまったことを考えれば、この試合、精神的に成長したと自信につながる結果だったと思います。トップカテゴリー10年目にして未だ自分で感じる成長があるなんて、まだまだ先は長いですね。

2008/11/3