Today's Komori今日の小森嗣彦

プリプラ完了

水が増えたり減ったり、雨が降ったり晴れたり、そんなプラクティスでした。手応え?ナイショです。試合まで頭を真っ白にし直してきます。
今私がやっていたのはプラクティスです。私の中で釣行は4つに分けられます。プラクティス、トーナメント、ガイド、プライベート。
プラクティスは釣果を求めません。目的の日に釣る準備で、場合によっては釣り込みますが、正直釣れて釣れなくても、何かに繋がれば嬉しいですが、ただ魚がたくさん釣れても全く楽しくありません。魚探で沈船を一台見つける方が遥かに楽しいです。何も見つからない日の方が多いですが、しかしこの積み重ねが財産で、詳細釣りマップが蓄積しています。私はそうは思いませんが、トーナメントなんてピンスポットを何個知ってるかだけだと言い切った知人もいました。
トーナメントは逆に釣果のみを求めるので、とにかくルアーが水についている時間を増やします。そしてサイズが小さくても、それは釣れたら雄叫びをあげるほど嬉しいし楽しいです。よほどの余裕がなければ後日のことなど考えず今を追いかけます。しかしプラクティスあっての当日で、釣りをしながら魚探をかけることなどほぼありません。もちろんその時の釣技やルアーは参考になりますが、ある意味、トーナメントに出ていない方には特殊な状況かもです。
ガイドは結果が求められます。事前調査ができないこともありますが、基本知り尽くしたフィールドで行いますのでトーナメントと似ていますが、ゲストさんによって楽しみ方も違います。
プライベートはテーマがないときはトーナメントと似ていますが、異なるのは釣行のための事前調査=プラクティスがないということです。取材も場合によっては似ています。しかし、ほとんどのアングラーはそういう釣行が普段だと思います。最近プラクティスの話ばかりでしたが、ブログを読んでくださる方にはプラクティスの話よりこっちの話の方がお役にたてるかもしれません。
だからプラクティスがなかったらトーナメントをどう戦うか?そんなことを考えていつもプライベート釣行をおこなっています。
昔、韓国でのトーナメントに参戦していたときはプラクティスはほとんどありませんでした。その時思ったことは「地形くらいは把握しておきたい。あとはベイトの種類とか、バスのアベレージとか密度とか。シーズンの進行具合がわかれば…」でした。地形はインビジブルなものは期待せず、見えるものに絞れば意外とすぐ把握できます。地図くらいはいくらなんでも手にはいりますから、あとは山の形や地質をみて想像します。場合によっては釣りをしながら魚探で把握します。クランクとかで把握する手もあります。
そしてまず一匹、釣ります。見るでもいいです。とにかくバスに接して考えます。何かわかれば、そのキーワードを叩き続けます。岬でフィーディングしてた=岬をトップでランガンみたいな。
あるいは初めからキーワードを入力して様子をみます。クランクで一周、岩盤ネコリグで一周、その間に何かを読む。
しかしこのプライベート釣行をしっかりする力がないとトーナメントでも成績が残せません。逆にしっかりすればプラクティスなど意味がないのかもしれません。
いや、プラクティスでとても小さなピンスポットを見つけたり細かいニュアンスに触れることはやはり成績に繋がります。
なんか長い話になりましたが、プラクティスとトーナメント、それからプライベート釣行の違いと類似点、またどういうところを見れば参考になるかなど、このお話から掴んでいただければと思います。
ともあれ第3戦のプラクティスは全日程を終えました。明日から桧原湖です。

2013/7/4